ヒビの入った右上1(中切歯)を部分矯正で挺出した症例 T様

【治療前】
症例転倒してしまい、右上1(中切歯)の唇側がひどく腫れて来院されました。
写真では分かりにくいですが、右上の1番(中切歯)の唇側に骨に至るほどの破折が確認できました。
写真からは生活歯ですし、どうしようか悩みました。


【治療中】
症例とりあえずは抜髄せず、生活歯のまま、ヒビの最深部が歯周ポケット内に現れてくるまで、部分矯正で挺出を試みました。

【治療中】
症例4mmほど挺出させたところで腫れが消失して、歯髄も生活歯のままであることが確認できました。
一度挺出を始めると早いもので、数週間で部分矯正は終了です。


【治療後】
症例最終補綴物が装着されたところです。
植わっている歯根の長さは短くなりましたが、日常的には問題ありません。
歯髄も守られましたし、何より白黒がはっきりとした無病である状態に持って行くのが大切です。

【治療期間】約3ヶ月
【治療費】約25万円
【一般的なリスクや副作用】急速な挺出を行うと、せっかくの生活歯が失活してしまう可能性があるので、慎重な挺出が必要です。

抜髄、あわよくば抜歯になりそうなケースも、部分矯正を用いることで健全な状態に補綴することが出来ました。

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右上6番(第1大臼歯)残根をアップライトした症例 T様

【治療前】
症例右上6番(第1大臼歯)の3根の内の1本だけが残存して5番(第2小臼歯)にぶつかってしまっています。
このままだと接触点が上手く磨けないため、5番までが虫歯になってしまいます。
通常ならこのまま抜歯で、抜歯後をどうするかという相談になるかと思いますが、6番(第1大臼歯)の3根中、2根ないし1根だけでも補綴治療をして温存している症例があるのも事実です。

【治療中】
症例特殊な部分矯正装置を用いて、アップライト(引き起こし)を試みました。

【治療後】
症例無事引き起こすことが出来ました。治療期間は約2ヶ月です。
後戻りを防ぐため、仮歯で一定期間様子を見つつ、最終補綴物を入れることが出来、現在も良好に使用されています。


【治療期間】約3ヶ月
【治療費】約25万円
【一般的なリスクや副作用】3根中の1根のみの残存だったので、どれぐらい持つか不安要素もありましたが、もう10年以上経過していますが動揺等も見られず健康に機能しています。

安易な抜歯は致しません。使える歯は可能な限り使いましょう。

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左下5番(第2小臼歯)残根を部分矯正で挺出した症例 H様

【治療前】
症例左下5番(第2小臼歯)がコアごと脱離してきて、カリエスを除去したところ、ほぼ骨のレベルに至る残根となりました。
このままでは適切な補綴処置が出来ません。無理やりコアを立てて補綴すると、歯肉の慢性炎症を起こすだけでなく、近い将来歯根破折を起こし抜歯になることが予想されます。ちなみに骨のレベルから5mmほど歯冠方向に残根が存在すれば予後良好な補綴物が入れられます。
6番(第1大臼歯)にインプラントが入っているのもあり、ご本人はインプラントにして欲しいとのことでしたが、歯根長も十分にあるので矯正的挺出をご提案しました。

【治療中】
症例部分矯正で挺出しているところです。歯痕には?マークのようなフックを固定。34(犬歯、第1小臼歯)から伸ばしたワイヤーにリングを設置し、フックからリングを通して、3番(犬歯)のボタンに矯正ゴムを掛けています。
挺出は期間も短く、2週間に一度、ゴムを2回ほど交換して約1か月。

【治療後】
症例無事挺出が完了しました。骨のレベルから5mm程度の歯根があるのが分かります。
これならファイバーでコアを築造しても、横揺れに強い、つまり折れにくい最終補綴物を入れることが出来ます。

ちなみに当院では、コアの築造はほぼ100%ファイバーで行います。
歯が割れて抜歯に至る歯根破折は、メタルのコアが原因になっていることがほとんどです。
ファイバーでは横揺れに負けてしまうような症例には、上記のような矯正的挺出を第一にお勧めしています。

【治療期間】約3ヶ月
【治療費】約25万円
【一般的なリスクや副作用】部分矯正の治療器具が不快かもしれませんが、抜歯再植よりは安全性の高い治療法です。

要抜歯案件でもインプラント一択ではありません。矯正による挺出も選択肢に入れるべきです。

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左上8(親知らず)を7(第2大臼歯)相当部まで部分矯正で提出させた症例 A様

【治療前】
治療前症例
左上7(第2大臼歯)が歯冠崩壊して残根状態で保存不可能と思われますが、その下に未萌出の8(親知らず)が確認できます。

【治療中】
治療中症例
左上7(第2大臼歯)を抜歯すると、その下の8(親知らず)が目視できました。
左上456(第1小臼歯、第2小臼歯、第1大臼歯)を固定源として、止血後に8(親知らず)にも矯正器具を取り付け、矯正的挺出を試みました。

【治療中】
治療中症例
部分矯正での左上8(親知らず)挺出中です。時間経過しても挺出が起こらず、逆に456(第1種臼歯、第2小臼歯、第1大臼歯)が後ろに倒れてしまうこと(8(親知らず)が骨性に癒着している可能性)もあるので注意が必要です。また挺出が始まったとしても456(第1種臼歯、第2小臼歯、第1大臼歯)が後ろに倒れてしまうこと(アンカー不足の可能性)もあるのでこれも注意が必要です。

【治療後】
治療後症例
無事矯正的挺出が完了しました。期間として約半年。歯の移植術や抜歯再植術に比べてこの方法が優れているのは、8(親知らず)を生活歯として活用できることです。最後方臼歯には一番力が掛かるので、出来れば生活歯として使って行きたいものです。

  • 【治療期間】約6か月
  • 【治療費】約25万円
  • 【一般的なリスクや副作用】長らく埋もれていた親知らずは、骨性の癒着を起こしている可能性があり、挺出できないこともあります。


抜歯後のインプラントが難しい症例でしたが、本来不要である親知らずが有効活用できました。

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左下8(親知らず)を左下7(第2大臼歯)へ部分矯正で配列した症例 O様

【治療前】
治療前症例
写真では分かりにくいですが、左下7(第2大臼歯)が垂直的に破折しており保存困難ですが、その後ろに水平埋伏智歯が確認できます。

【治療中】
治療中症例
左下7(第2大臼歯)抜歯後です。矯正を始めるなら、完全に創傷が感知する前(7相当部に骨が出来てしまう前)に矯正を始めるのが適当かと思われます。

【治療中】
治療中症例
挺出とアップライト(後ろに起こすこと)を同時にもしくは交互に行っているところです。
噛み合わせの関係もあって挺出し過ぎているのもあり、同時に圧下もしなければいけなくなりました。
相当な力が必要なため、アンカーは反対側の4番(第1小臼歯)まで伸ばしてあります。

【治療中】
治療中症例
ワイヤーだけの圧下が困難と判断し、骨の内側と外側に一時的なミニインプラントを埋入し、このインプラントをアンカーに8(親知らず)の圧下と移動を試みているところです。

【治療後】
治療後症例
約2年かかりましたが、ようやく目的の位置まで移動することが出来ました。十分に保定後、ミニインプラントは除去致しました。上顎と違って、下顎の8番(親知らず)の部分的矯正は、このケースのようにかなり大変な場合もあります。
しかし、生活歯として使っていけるという圧倒的メリットもあるため、治療期間を除いては、抜歯再植よりもメリットが多い治療法だと思われます。

  • 【治療期間】約2年
  • 【治療費】約30万円
  • 【一般的なリスクや副作用】歯根尖で3cm以上動かす治療なので、時間がかかりました。複雑な矯正器具を付け替えていくので、治療中の咀嚼時等に不快感はあるかと思います。


時間はかかりますが、満足度の高い治療かと思います。

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歯根破折歯を外科的抜歯再植を行い補綴成功した症例 K様

【治療前】
症例右上5(第2小臼歯)がコアごと脱落しましたが、歯根破折を起こしていました。
破折片を除去したところ、残根部分が比較的長いことから、抜歯再植を試みました。

【治療中】
症例抜歯再植後、植わっている部分がかなり短く心配ですが、健康な歯根膜は支持歯槽骨を呼んでくれるため、予後に期待しました。

【治療後】
症例生着補綴後です。ややも足りないかと思われた支持歯槽骨も見事に再生しています。
歯槽骨のラインは術前よりもむしろ、術後の方が均一でコントロールしやすい状態かと思われます。
5(第2小臼歯)は正常を取り戻しましたが、4(第1小臼歯)の根尖病巣がとても気になります。

  • 【治療期間】抜歯再植して固定期間が約1月、その後クラウン装着までトータルで約3ヶ月です。
  • 【治療費】抜歯再植、コア築造、クラウン装着、全て保険治療で対応しております。総額1.5万円ほどでしょうか。
  • 【一般的なリスクや副作用】初期固定が上手く行かないとそのまま抜歯に なってしまう恐れがあります。抜歯再植後、患側では絶対噛まないようにと説明しました。

普通ではそのまま抜歯、もしくは無理やり築造して将来的な歯根破折を生じかねない症例も、抜歯再植を行い適切な歯冠長を確保することで、当該歯の延命が可能になった症例です。患者さまも喜んでおられました。

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左下5番(第2小臼歯)を矯正的挺出させた症例 F様

【治療前】
症例左下5番(第2小臼歯)がコアごと脱離してきました。カリエス除去したところ、後ろの方はほぼ骨と同じ高さのレベルの残根になっていました。無理やりメタルコアなどで補綴を試みると、慢性的な歯肉縁性を起こすだけでなく、近い将来歯根破折で抜歯になることが予想されます。

【治療中】
症例後ろに歯がないためと、咬合干渉があるため、ワイヤーの設置が難しい症例でしたが、残根にフックを前方から伸ばしたリングを通して、2本前に設置したボタンまで矯正ゴムで挺出を試みました。

【治療後】
症例ほぼ矯正的挺出終了時です。歯の後ろの部分も骨より5mm出ていることが分かります。
これで、ファイバーを用いたコアを築造しても、横揺れにも強い被せ物を入れることが出来ます。
後方の67(第1大臼歯、第2大臼歯)が欠損しているため、もし部分入れ歯を入れるにしても、この5番(第2小臼歯)には大きな力が掛かることになります。
なおさらに適切な補綴物を入れておくべきかと思われます。

  • 【治療期間】矯正的挺出に関しては約2ヶ月、その後クラウン装着までトータルで約4ヶ月です。
  • 【治療費】矯正治療費が12万円ほど。その後のコア・クラウンで13万円ほどです。
  • 【一般的なリスクや副作用】歯が骨に癒着していて動かない可能性もありましたが、無事挺出させることが出来ました。

現在の最後方臼歯ということもあり、かなりの咬合力がかかる歯です。無理やりコア築造からクラウンを装着となると、その後の歯根破折が懸念されます。矯正的挺出により適切な歯冠長を得ることで、長期予後を望めるクラウンを装着することが出来ました。

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左下8(親知らず)を7(第2大臼歯)の位置まで部分的矯正で配置した症例 Y様

【治療前】
治療前症例
他院にて左下7(第2大臼歯)の抜歯をされてきた症例です。8(親知らず)の矯正的挺出を希望されました。

【治療中】
治療中症例
多少不安でしたが、アンカーは456(第1小臼歯、第2小臼歯、第1大臼歯)のみで、挺出とアップライト(引き起こし)を同時に始めました。


【治療後】
治療後症例
約1年後、8(親知らず)が正常に放出する症例のように、最小限の誘導で7(第2大臼歯)の位置まで持ってくることが出来ました。
この様に比較的スムースに終了できるケースもあります。

  • 【治療期間】移動完了まで約1年8ヶ月。その後半年ほど取り外し式の固定装置を使って頂きました。
  • 【治療費】矯正治療は約30万円でした。
  • 【一般的なリスクや副作用】特別リスクはありませんが、治療期間が長くかかるので患者さまにもご協力して頂くことが必要でした。


時間はかかりましたが、ご満足頂けるところまで動かすことができました。その後、歯科治療にご興味を持たれたこともあり、前歯部の叢せい改善も含めて全顎的なマウスピース矯正もされました。

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破折した残根に外科的挺出を試みた症例 E様

【治療前】
症例右上3番(犬歯)がグラグラするとのことで来院された症例。
歯頸部のところでファイバーが折れており、また残根にヒビが確認できました。
矯正的な挺出も考えましたが、根尖病巣も気になります。

【治療中】
症例幸い残根にカリエス等が無かったため、強度十分と判断し、抜歯・挺出・再植を試みました。
なお抜歯時に根尖病巣も除去致しました。抜歯再植術は初期固定が何より大切です。「絶対ここで噛まないで下さい」
「噛んで脱落したら抜歯になります」とくれぐれも念を押させて頂きました。

【治療後】
症例無事に生着しましたので、ファイバーコアで築造し、しばらく仮歯で様子を見た後、最終補綴物に移行しました。
根尖病巣もなくなって、一石二鳥でした。
外科的挺出は矯正的挺出に比べて、圧倒的に安価でスピーディに治癒しますが、初期固定が外れて結果抜歯になってしまったり、抜歯途中に残根が割れてしまってそのまま抜歯になる可能性もゼロではなく、適応症例かどうかの見極めが肝心です。

【治療期間】補綴完了まで約5ヶ月 【治療費】抜歯再植は保険治療でできるので、トータルで数千円です。
【一般的なリスクや副作用】抜歯中の歯の破折、および初期固定が外れてしまって脱落する恐れがあります。

患者さまも初期固定の重要性をよく分かっておられて、終始問題なくスムースに治療を終えることができました。

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上下顎の多数歯欠損をインプラント治療により補綴した症例 K様

【治療前】
症例
症例症例

上顎には両側にわたる大きな義歯、下顎には左下のみの義歯が装着されていましたが、患者さんは取り外しをしなくてもよい治療を希望されておられたので、インプラント治療をお勧めしました。

【治療】
症例
下顎は骨量も十分あり、インプラント治療にて3本欠損を回復するのは比較的容易でした。
患者さんは同様に上顎にもインプラント治療を希望されましたが、左右ともに上顎洞底までの距離が最薄部で2mm程度しか無く、インプラントを支える十分な骨はありませんでした。
症例
そこでソケットリフトテクニックを用いて、左右上顎に骨を増生していくことにしました。
左右平行して、各々6ヶ月の期間を置きながら3回ずつのソケットリフトを行いました。
3年近くかかりましたが、上顎左右ともに6mmのインプラントを3本ずつ埋入することができました。

【治療後】
症例
症例インプラント治療により上下顎ともに義歯を装着しなくて済むようになり、患者さんも非常に喜ばれておりました。
症例症例

【治療期間】約4年 【治療費】420万円
【一般的なリスクや副作用】なお、期待したほどの骨ができない場合もあります。インプラント治療が不可能な場合は、主に義歯を用いての治療になります。

インプラント治療には「絶対無理」ということが少なくなりました。
当院では様々なテクニックを用いて骨を回復させることを試みております。
このように期間が必要な症例も出てきますが、一緒に頑張って頂いた先には、まるで自分の歯が戻ってきたかのように食べ物を美味しく食べられる日が来るかもしれません。

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インプラント外科用ステント(シンプラント)を用いた症例 M.O様

【治療前】
症例症例
症例右上の側切歯が歯根破折(歯の根っこにヒビが入ること)を起こして抜歯を余儀なくされました。ブリッジを用いる治療も考えましたが、両隣が健全歯のためなるべくなら削りたくありません。
そこでインプラント治療ということになりましたが、歯根破折に伴う骨の吸収を起こしておりインプラントを入れられる位置は少しもずれることが許されない「まさにここだけ」というギリギリの症例だということがCT画像より読み取れました。

【治療】
症例症例
「まさにここだけ」の場所にジャストでインプラントを埋入するべく、CT画像と模型を用いて外科手術用のステント(simplant)を制作しました。患者さんの口にピタッとはまり、一方向にしかドリルが向かないような小さな穴が開いているのが分かるかと思います。
このステントを用いることで、術者にも患者さんにもストレスの少ない短時間のインプラント手術が可能となります。

【治療後】
症例症例コンピューター上でシミュレートしていたのと全く同じ場所「まさにここだけ」の位置に、インプラントを安全確実に埋入することができました。

【治療期間】約半年 【治療費】45万円
【一般的なリスクや副作用】このようなステントを用いても、インプラントを埋入する骨が十分でない場合もあります。その場合は骨の増生が必要になります。

歯科もここ数年で「機械に頼るのは不安」な時代から「機械に頼るからこそ安心」な時代になった気がします。当院はCT画像を用いてコンピューター解析を行っているため、より安心なインプラントの埋入が可能になりました。

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骨増生 インプラント埋入症例 Y.Y様

【治療前】
症例重度の歯周病だった右上第一大臼歯が保存不可能になり、抜歯して治癒を待ちました。
周囲の歯槽骨も大きく欠損していることが分かります。また上顎洞までの距離は2mm程度しかなく、十分な支持骨が無いためインプラントの埋入は不可能かと思われました。

【治療】
症例上顎洞底をソケットリフトしつつ、GBRテクニックを併用して、骨補填材を用いることにより骨の再生を試みました。約半年後、骨増生が認められたためインプラントを埋入しました。埋入後4ヶ月経過した後に、通法に従い上部構造を装着しました。
症例症例
左)骨補填材填入半年後
右)インプラント埋入

【治療後】
症例右側での咀嚼は全く問題ありません。
隣接する歯の周囲骨もわずかに回復したように見えます。

【治療期間】約11ヶ月 【治療費】45万円
【一般的なリスクや副作用】なお、本症例のように期待通りの骨が出来ない場合もあります。骨材料や治療法などを変えて再治療になることもあります。

歯周病の多くは全顎的に進むものです。一本だけが歯周病になるということは少なく、その両隣の歯の歯槽骨も失われているケースが多いと思われます。
一本の歯を失ったからといって安易にブリッジ治療を行うと、ブリッジを支える歯に大きな負担がかかることになり結果的にさらに多くの歯を失うことにつながります。本症例のようにかなり多くの骨を失った症例でも、効果的なインプラント治療を行えるようになりました。

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全顎的な歯周治療、矯正治療、補綴治療をした症例 E.K様

【治療前】
症例全顎的な歯周病が進み、深い歯周ポケットが多く認められる状態でした。
根管治療の不備や不良な充填物も多く、失活してしまっている歯芽もありました。

【治療】
症例まずは歯ブラシ指導および初期歯周治療を徹底しました。外科処置を含めた歯周治療終了時には、患者さんの口腔ケアに対する意識も向上しました。その後、歯並びや歯の着色などが気になるとのことで、審美的な要求も高まってきたことから、歯列矯正を含めた全顎的な審美治療に移行しました。
症例
矯正治療終了時

【治療後】
症例矯正治療終了後、ホワイトニング、ラミネートベニアやセラミックインレー等を用いて審美的な回復を行いました。
約2年間に渡る治療期間でしたが、患者さんは非常に満足され、積極的な口腔ケアをいまも続けて頂いております。

【治療期間】約1年4ヶ月 【治療費】120万円
【一般的なリスクや副作用】なお、一度治療が終了しても、良好な状態を維持するには持続的な定期検診やメンテナンスが必要となります。

「すぐに、短期間に終わる治療」を安易に信じないで下さい。
見栄えが悪いからといって、安易にクラウンやラミネートベニアでの修復はお勧めできません。まずは歯周病の検査治療や、歯の位置方向を整えるといった基礎工事が必要な場合が多々あります。
基礎工事がしっかりとされており、その後の歯周病予防がしっかりとされていれば、最終的な被せ物や詰め物も長持ちします。

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全顎的な歯周治療、矯正治療、補綴治療をした症例 K.S様

【治療前】
症例症例症例
全顎的な歯周病が進み、前歯が反対咬合になっているのをはじめ、咬み合わせが崩壊しています。
欠損部分は放置され義歯も使っていない状態でした。被せ物や根っこの治療の不備もあり、このままでは更に歯の喪失が加速されてしまいます。

【治療】
症例症例症例
まずは上下顎に治療用の義歯を製作し咬み合わせを回復しつつ、矯正器具を用いて前歯部の反対咬合など不正咬合を改善していきました。併せて正しい歯みがきを覚えて頂き口腔内環境の改善に努めて頂きました。全顎的な歯周治療も平行して行っていきました。

【治療後】
症例症例症例
約2年後の写真です。患者さんの口腔ケアに対する意識も向上し、非常に良い口腔内環境が保たれています。上顎には部分入れ歯が入っており、何でも不自由なく食べて頂いています。左下の第一大臼歯部にはインプラントが1本埋入されて咬み合わせが改善されています。右下の欠損部に関しては将来的なインプラント治療も視野に入れておりますが、不自由がないとのことで部分入れ歯は入れておりません。

【治療期間】約2年 【治療費】インプラントのみ40万円、他は保険治療
【一般的なリスクや副作用】なお、一度治療が終了しても、良好な状態を維持するには持続的な定期検診やメンテナンスが必要となります。

歯がきれいに並んでいるということは、良くものを食べられるということにつながります。
また見た目が良くなり良く咬めるということは、口腔内環境を向上する上での何よりものモチベーションとなります。今の状態に諦めず、お口の中のどんな悩みでもご相談下さい。

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全顎的な歯周治療、矯正治療、補綴治療をした症例 S.T様

【治療前】
症例全顎的な歯周病が進み、咬み合わせが崩壊しつつあり、前歯が外に開いてきています。
また被せ物や根っこの治療の不備もあり、このままでは歯の喪失が加速されてしまいます。

【治療】
症例まずは正しい歯みがきを覚えて頂き、外科手術を含めた徹底的な歯周治療を行いました。
咬み合わせが外側に崩壊しているのを治すために、咬み合わせの高さを回復させつつ全顎的な矯正治療を行い歯を内側に引き締めました。右下の不良なブリッジを除去、および要抜歯の右下の親知らずを右下5、6番目相当への移植しました。根の治療も全てやり直しました。

【治療後】
症例最期にジルコニア - セラミッククラウンを上顎前歯に被せて治療が完了しました。
約2年後の治療終了時の写真です。患者さんの口腔ケアに対する意識も向上し、非常に良い口腔内環境が保たれています。左上には部分入れ歯が入っていますが、いずれはインプラントを用いて固定式の治療を行っていく予定です。
症例症例

【治療前パントモ】
症例

【治療後パントモ】
症例

【治療期間】約2年 【治療費】130万円
【一般的なリスクや副作用】歯の移植は、手術後うまく生着しないことや、歯根吸収などで長持ちしない場合もあります。

歯の治療はまるでパズルのようだなと思うことがあります。お口の一部ではなくて、上下全部の歯がまとまって大きなパズルになっています。
パズルを解くには必ず順序立てが必要になっています。突貫工事はダメです。基礎工事から順序立てて、しっかりと解いていく。その先に、長持ちする正解の形があるはずだと思っています。

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智歯(親知らず)に小矯正(MTM)を用いた症例 Y.O様

【治療前】
症例
右下の第2大臼歯が割れてしまったため抜歯を余儀なくされました。
その後ろの右下の親知らずが水平に生えており、これを抜歯して第2大臼歯部へ移植しようかと考えましたが、抜歯してしまうと歯の神経が死んでしまいます。なんとか生かしたまま活用できないかと小矯正治療を試みました。

【治療】
症例右下第一、第二小臼歯および第一大臼歯を固定源として、アップライトワイヤーと矯正用のゴムを用いて、約一年間小矯正を行い、親知らずを第2大臼歯の位置へ誘導しました。神経を失わずに済んで患者さんも喜んでおられました。

【治療期間】約1年 【治療費】20万円
【一般的なリスクや副作用】長く骨の中に放置された智歯は、骨と癒着してうまく動かない場合もあります。

「要らないものを要るところへ」
非常に理のある治療かと思います。当院では、このような小矯正だけではなく、歯の移植も積極的に行っています。
移植=トランスプラントです。
インプラントの前にトランスプラントの可能性を探してみるのも大切なことです。

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矯正器具を用いた智歯抜歯症例 C.S様

【治療前】
症例
左下親知らずの抜歯を試みるも、歯の頭の部分を取り除いたあと根っこの部分を取るという通法に従いましたが、思った以上にしっかりと植わっておりなかなか抜けてきません。根っこの先が下顎管(中に神経や動脈が入った管)にとても近く傷つけてしまうと麻痺が起こったり出血が止まらない危険性があるため、これ以上無理な荷重を掛けたくありません。

症例
そこで親知らずの切断面に矯正装置を装着し、左下第一小臼歯と第二小臼歯を連結固定源として用いて、矯正用のゴムを用いて牽引を開始しました。

【治療】
症例
二週に一度ゴムを交換し、二ヶ月後には親知らずの十分な牽引が終了しました。牽引直後のため親知らずは非常に緩く植わった状態であり、抜歯は患者・術者とも楽に行うことができました。また抜歯窩の治癒も非常に良好でした。

【治療期間】4ヶ月 【治療費】3万円
【一般的なリスクや副作用】骨と癒着している智歯は、矯正器具で移動できない場合があります。

「ただ抜ければ良い」ではなく「いかに安全に抜くか」も大切です。
また親知らずは、失ってしまった奥歯の移植元、ドナーの歯としても有効活用できる可能性があります。その場合、いかに傷つけずに抜くかというのも大切です。
いつかは抜かなきゃいけないと思っている親知らず。悩んでおられる方は是非一度ご相談下さい。

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歯の根の治療をすることで蓄膿の症状が寛解した症例 R.S様

【治療前】
症例症例
左上の第二大臼歯に噛むときの痛みを感じるようになり、左上の目の下を押すと違和感を感じるようになったとのことです。レントゲン写真を見るとこの歯の周りには大きな骨の吸収が認められます。CTを見ると左の上顎洞は膿で満たされており、おそらくこの歯が原因で蓄膿の症状が出ているものと診断されました。

【治療】
症例やはり左上の第二大臼歯には生活反応は認められず、神経の治療が必要になりました。
歯の中は腐った神経で汚れており、根の治療をすることで蓄膿の症状も改善していきました。

【治療後】
症例症例
11ヶ月後のCT写真を見ると、左上第二大臼歯の周りには新しい骨の生成が認められ、上顎洞の蓄膿症状も消失しているのが分かります。

【治療期間】2ヶ月(予後11ヶ月) 【治療費】保険治療
【一般的なリスクや副作用】根管をしっかりと再治療しても、上顎洞炎が慢性化しており治癒しない場合もあります。

「歯からくる蓄膿症」は珍しくない病気であるぐらいには思っておりました。
しかし、CTを導入してからというもの、歯の根の病気が鼻に影響を及ぼしている症例がいかに多いかを知って、当院でも驚いている次第です。その多くが、上の歯の根の治療の不備によるものだと言い切ってもよいかと思います。
この症例のように、しっかりと根の治療をすることで鼻の症状が完治・改善するケースが多いため、当院では積極的に歯の根の再治療を行っております。耳鼻科に通っても寛解しない症状をお持ちの方は、是非一度ご相談下さい。

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歯根端切除症例 Y様

【治療前】
症例他医院にて治療後の左上第二小臼歯の根の先に嚢胞を認め、強い腫れと痛みを伴って来院されました。
根管治療の不備も認められますが、同時に根管治療器具の破折と思われる像も認めます。

【治療】
症例通法により再度根管治療を試みましたが、破折器具は除去できず、痛みや腫れの症状も繰り返し起こす状態でした。
そこで、歯根端切除術および歯根嚢胞摘出術、MTAセメントによる逆根管充填、骨補填材の填入を行いました。

【治療後】
症例約9ヶ月後、痛みや腫れなどの症状は全く無く、歯根端切除術後部位には骨の増生を認めます。

【治療期間】6ヶ月(予後9ヶ月) 【治療費】保険治療
【一般的なリスクや副作用】歯根端切除術を施しても、骨が再生せずに嚢胞が再発してしまう症例もあります。

歯の根の治療は「そこに至らないようにすることが最大の治療である」と言われます。
歯の神経の分岐する様子はまるで樹木の枝のようで、我々歯科医が治療できるのはその主幹のみであり、枝分かれの先には届くことができないのです。そのため、歯の根の治療の予後は、その歯の形状、汚染具合、免疫力等ケース・バイ・ケースで、ときに難治性の症例に私たちも頭を悩まされることがあります。
本症例のように繰り返しの根の治療をしても何度も腫れてくるといった場合、外科的な処置で驚くほど綺麗に治るケースがあります。抜歯に至るその前に、外科的な処置でなんとかならないか是非一度ご相談下さい。
当医院ではマイクロスコープやルーペを用いた外科処置と、MTAセメントなどの最新材料を用いて、難治性の根の治療に終止符を打つ治療を心掛けております。

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親知らずを反対側の第2大臼歯へ移植した症例 Y.F様

【治療前】
症例
左上の第二大臼歯が残根状態で、根尖病巣も大きいことから抜歯を余儀なくされました。
また右上の親知らずが歯頸部う蝕になっていて、やはりいずれ抜歯になることが予想されます。

【治療】
症例左上の第二大臼歯を抜歯後、同日に右上の親知らずを抜歯して、左上の抜歯窩に移植固定しました。もちろんピッタリと嵌まるわけではないので、ここでのしっかりとした固定が大切になります。
初期固定が強固で、歯の根っこの周りを覆う「歯根膜細胞」が生きていれば、歯の周りに新しい骨が生成されるはずです。親知らずの神経は抜歯時に切断されているため、しっかりとした神経の治療も必要になります。

【治療後】
症例約半年後の写真です。移植された親知らずの周りに新しい骨が出来ていることが分かります。
もう動揺もないので固定用のワイヤーは必要ありません。最期にクラウンをかぶせてしっかりと噛めるようにすれば治療は無事終了です。

【治療期間】2ヶ月(予後6ヶ月) 【治療費】保険治療
【一般的なリスクや副作用】歯の移植は、手術後うまく生着しないことや、歯根吸収などで長持ちしない場合もあります。

「要らないものを要るところへ」
非常に理のある治療かと思います。
移植=トランスプラントです。
当院ではインプラントの前にトランスプラントの可能性もご提案しております。

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