親子二代で取り組む総合歯科診療

初めての方へ

当院は院長と副院長の親子二世代が、それぞれの得意な治療を生かした歯科診療に取り組んでおります。1976年の開院以来、40年にわたってこの地で診療を続けてきました。患者さんは基本的にはご紹介の方が多いですが、六本木という地域柄、近所にお勤めの方や、外国大使館に勤務する方など、皆様に長いお付き合いをしていただいています。遠方に引っ越された方の中には、他県や海外からも定期的に来られる方が少なくありません。また近隣にある保育園の園医を務めておりますので、小さなお子さんにも配慮した優しい診療を心がけております。

院長、副院長ともども、ていねいなカウンセリングと緻密な治療で、患者さんのお気持ちに寄り添った診療を心がけております。基本的に担当制による診療を行っておりますが、患者さんの症状・状態を見ながら、互いに協力し合いベストな治療をご提供しております。

デンタルIQを高めて「お任せします」から卒業して頂きたいと考えております
すべての症例には様々な治療のオプションがあり、それをパズルのように組み合わせながら、患者さんのニーズに合った治療法をご一緒に探っていきます。「先生にお任せします」と言われる患者さんもいらっしゃいますが、当院ではご自身のお口のことにもっと関心を持っていただきたいと考えております。お口の病気には原因があり、今の結果があります。そして治療法・対処法も患者さんのニーズに合わせ、様々ございます。お口の中の状態を正しく知り、各々の治療のメリット・デメリットを理解すれば、リスクが少なく長持ちする治療をご自分で判断できるようになります。

●ていねいなカウンセリング初めての方へ
初診カウンセリングは30分から1時間ほどかけて、お口の中の状態を理解していただけるようていねいに説明致します。毎回診療前後には、その日の治療内容や治療結果についてきちんとご説明致します。特に根管治療やコンポジットレジンの充填などは、患者さん自身がはっきりとその結果を目で見てお分かり頂ける治療かと思います。ご理解いただきにくい難しい治療の説明については、同じような症例写真をお見せして、治療のイメージをつかみ、知識を深めて頂きたいと思っております。

●なるべくお待たせしない治療初めての方へ
アポイントメントの時間はあくまでも守るべき「約束」であると、スタッフ一同認識しております。予約の時間を守って来て頂ける患者さんをなるべくお待たせしないように心掛けておりますので、当院での治療を安心して一日のスケジュールに組み込んで頂きたいと思います。当院では、診療時間は一人あたり30分程度ですが、ドクターとスタッフが「あうん」の呼吸で効率よく治療を進めていくので、結果的に濃密な治療内容になると自負しております。

当院の診療方針

細部にこだわった治療診療方針
歯科治療は細かい作業が多く、ときには物理的に見えない部分の治療も行わなければなりません。もし見落としがあると、再治療の可能性が高まることはもちろん、トータルライフで見た歯の寿命も短くなります。当院では再治療の可能性をできるだけ少なくするべく、細部にこだわった治療に取り組んでおります。

例えば歯の神経の治療において、神経の枝分かれは複雑で、しかも肉眼で確認するには限界があります。ドクターの経験と勘に多くを頼ることになるため、かつては比較的再治療の多い分野であったかと思われます。当院では歯の根の治療をはじめ、細部の確認を要する治療には積極的にマイクロスコープを使用しております。

●マイクロスコープとは
マイクロスコープは、歯科治療で使用する歯科顕微鏡です。マイクロスコープで患部を見ると、肉眼の3~20倍まで拡大が可能で、目では確認できないミクロン単位の小さなものもはっきりと捉えることができます。根の治療や詰め物、被せ物の治療などに威力を発揮し、精密で緻密な処置ができるので治療の精度が高まり、再治療の少ない長持ちする治療が可能になります。

リスクの少ない治療
当院の診療方針は、患者さんへの負担が少ない治療です。安心して治療を受けていただけるように、3つの「ない・ない・ない」治療に取り組んでおります。それが「なるべく痛みの少ない治療」「なるべく削らない治療」「なるべく抜かない治療」です。

●なるべく痛みの少ない治療診療方針
麻酔時の痛みは、針を刺した時の痛みと薬を注入する時の痛みです。ブスッと刺してビュッと入れる痛い麻酔は過去のものです。当院では表面麻酔を用いた麻酔薬の浸潤はもとより、33ゲージからという極細の針を用いているので、粘膜下のごく浅い位置への刺入時の痛みは全ど感じません。また刺入後も、浸透圧を用いた知覚に至らないレベルのゆっくりとした麻酔薬の拡散を心掛けておりますので、痛みを感じる人はほとんどいません。もし診療中に少しでも痛みが残っているようなら、完全に効くまで十分に待つか、追加の麻酔は欠かしません。

個人差にもよりますが、お酒の酔い方と似て、麻酔にも効きにくい日がどうやらあるようです。そういうときは無理をせずに、日を改めた治療など、患者さんへのストレスを極力軽減することに努めております。

●なるべく削らない治療診療方針
麻酔をして痛く感じないからといっても、削ること自体が歯にとってはダメージになっています。当院では『ミニマルインターベンション(Minimal Intervention)』歯の治療において、歯質や歯髄への犠牲を最小限に抑え、本当に悪くなったところだけを除去して修復する治療法を実践しています。

これまでの歯科治療では、ブリッジなどの前後の歯をつなぐ治療においては、大きく歯を削ることが当たり前でした。しかしながら、ただ削ることが歯にとってのダメージである事はもちろん、患者さんオリジナルの咬み合わせの高さを変えてしまうという害もあるはずです。そこで当院では、1本だけ歯を失うようなケースにおいては、隣接する歯になるべくダメージの少ない、インプラント治療やトランスプラント(移植による治療)を出来る限りお勧めしております。それでも選択肢がブリッジになるようなケースでは、両隣の歯をなるべく削らない、接着ブリッジで対応することも可能です。

●なるべく抜かない治療診療方針
当院では出来る限り歯を抜かない治療を心掛けています。多くの患者さんは「なるべく歯を抜かないで欲しい」「生まれ持ったものを失いたくない」という思いを当然持たれている事だと思います。現代の歯科治療では、接着技術や生体材料が発達したため、従来では残せなかった歯も延命させることが出来るようになりました。当院ではそれら材料を駆使して、患者さんの思いを大切にする治療を目指しています。

それでも当院が抜歯を勧めなければならないケースとは、「一本の歯の問題が周りの歯を巻き込むケース」、「将来その先に可能なはずのインプラント治療に必要な土台となる骨を吸収させてしまうようなケース」です。いずれにせよ「勝手に抜いてしまう」なんてことは決してありません。その昔は人生50年ですが、今は人生80年の時代です。生まれ持った歯を出来るだけ延命できるよう、患者さんと一丸になって鋭意努力したいと思っております。

●徹底した歯周病治療診療方針
当院では、すべての治療のベースは歯周病治療にあると考え、徹底した歯周病治療とメインテナンスを行っております。治療の初期に、ほぼ全ての患者さんにブラッシング指導と歯周病検査を行い、一連の歯周病治療で歯ぐきの状態を改善します。

歯周病は日本人が歯を失う原因の第一位です。誰しも加齢により免疫力は低下するもので、その低下とともに歯周病の症状は悪化する傾向にあります。しかし、定期検診をきちんと受けて、ご自身の歯ぐきの状態の把握、およびブラッシング技術の確認、そして歯科的なメインテナンスを行っていれば、歯の寿命を引き延ばせます。当院では定期検診を強化しています。最低でも半年~1年に一度のメインテナンスをお勧めしております。

●今ある歯を残すための矯正治療診療方針
当院では、クラウンやブリッジなどの被せ物を長持ちさせるためにも部分的な矯正治療を積極的に取り入れています。矯正治療で歯を正しい位置に動かしてから被せ物を入れることにより、咬みしめたときに適切な方向(歯の縦軸の方向)に力を掛けられるようになります。歯への過剰な負担となるような無理な力を減らせることから、結果的に被せ物も長持ちさせられます。また、見た目が美しいということは機能的であるということにも繋がります。歯が適正な位置にあるということは、見た目も美しくなり、歯ブラシも行き届いて、お口の中を清潔に保ちやすくなります。

また斜めに生えていたり、骨の中に埋もれている親知らずなどは、抜歯時に神経や動脈を傷つける恐れがあるためとても注意が必要ですが、矯正装置を用いて安全に抜歯をすることが出来るケースもあります。歯自体を傷つけずに抜ける親知らずは、移植治療のドナーの歯として非常に有用なケースも少なくありません。矯正治療と聞くと大掛かりなことを想像しがちですが、当院ではよりよい治療結果を求めて、日常の治療の中にも矯正治療を積極的に取り入れています。

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当院の治療の流れ

「痛いところだけを治して欲しい」
もちろんそういうニーズがあるのも当然かと思います。お急ぎの患者さんには出来る限りご要望にお応えしたいと思いますが、1箇所の歯だけが悪くなるということはむしろ稀であるとお考えください。

人間の身体には無駄なパーツはありません。歯の一本一本もそこに確固たる理由があるから存在し、そして28本の歯が一体となってものを咀嚼する機能を司っているのです。よって歯一本のトラブルというのはお口全体のトラブルがそこに発現していると考える方が自然です。「痛いところだけ」という目先の治療だけにとどまらず、当院では患者さんのお口のトータルケアをお勧めしております。

Step1. 初診カウンセリング治療の流れ
カウンセリングは30分~1時間かけて丁寧に行います。お口の状態のチェックと歯周病検査を行い、現在のお口の状態をご説明致します。なお歯の痛みや腫れなど急性症状があれば、もちろんそちらを優先的に治療し、次回以降に全体的なカウンセリングを行う場合もあります。

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Step2. ブラッシング指導+歯周病治療治療の流れ
歯周病のある患者さんは、ブラッシング指導と歯周病治療を優先して行います。歯科衛生士が効果的な歯みがき法を指導し、プラークコントロールを徹底します。そしてスケーリング&ルートプレーニングで口腔内の衛生環境を整えます。重度の歯周病の場合は歯周外科も行い、正常な歯ぐきに戻すことを何よりも徹底致します。

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Step3. 治療治療の流れ
歯ぐきの状態が安定し、病的な歯周ポケットが存在しないことを確信したのち、被せ物や詰め物の治療に入ります。治療方法はひとつではありません。複数のパターンをご提案し、患者さんのご希望に沿いながら治療を進めていきます。

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Step4. メインテナンス治療の流れ
治療を終えた後は、半年~1年に一度のメインテナンスをお勧めしております。

カウンセリングをおこなっております

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