親知らずを反対側の第2大臼歯へ移植した症例 Y.F様

【治療前】
症例
左上の第二大臼歯が残根状態で、根尖病巣も大きいことから抜歯を余儀なくされました。
また右上の親知らずが歯頸部う蝕になっていて、やはりいずれ抜歯になることが予想されます。

【治療】
症例左上の第二大臼歯を抜歯後、同日に右上の親知らずを抜歯して、左上の抜歯窩に移植固定しました。もちろんピッタリと嵌まるわけではないので、ここでのしっかりとした固定が大切になります。
初期固定が強固で、歯の根っこの周りを覆う「歯根膜細胞」が生きていれば、歯の周りに新しい骨が生成されるはずです。親知らずの神経は抜歯時に切断されているため、しっかりとした神経の治療も必要になります。

【治療後】
症例約半年後の写真です。移植された親知らずの周りに新しい骨が出来ていることが分かります。
もう動揺もないので固定用のワイヤーは必要ありません。最期にクラウンをかぶせてしっかりと噛めるようにすれば治療は無事終了です。

【治療期間】2ヶ月(予後6ヶ月) 【治療費】保険治療
【一般的なリスクや副作用】歯の移植は、手術後うまく生着しないことや、歯根吸収などで長持ちしない場合もあります。

「要らないものを要るところへ」
非常に理のある治療かと思います。
移植=トランスプラントです。
当院ではインプラントの前にトランスプラントの可能性もご提案しております。

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