矯正器具を用いた智歯抜歯症例 C.S様

【治療前】
症例
左下親知らずの抜歯を試みるも、歯の頭の部分を取り除いたあと根っこの部分を取るという通法に従いましたが、思った以上にしっかりと植わっておりなかなか抜けてきません。根っこの先が下顎管(中に神経や動脈が入った管)にとても近く傷つけてしまうと麻痺が起こったり出血が止まらない危険性があるため、これ以上無理な荷重を掛けたくありません。

症例
そこで親知らずの切断面に矯正装置を装着し、左下第一小臼歯と第二小臼歯を連結固定源として用いて、矯正用のゴムを用いて牽引を開始しました。

【治療】
症例
二週に一度ゴムを交換し、二ヶ月後には親知らずの十分な牽引が終了しました。牽引直後のため親知らずは非常に緩く植わった状態であり、抜歯は患者・術者とも楽に行うことができました。また抜歯窩の治癒も非常に良好でした。

【治療期間】4ヶ月 【治療費】3万円
【一般的なリスクや副作用】骨と癒着している智歯は、矯正器具で移動できない場合があります。

「ただ抜ければ良い」ではなく「いかに安全に抜くか」も大切です。
また親知らずは、失ってしまった奥歯の移植元、ドナーの歯としても有効活用できる可能性があります。その場合、いかに傷つけずに抜くかというのも大切です。
いつかは抜かなきゃいけないと思っている親知らず。悩んでおられる方は是非一度ご相談下さい。

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