上下顎の多数歯欠損をインプラント治療により補綴した症例 K様

【治療前】
症例
症例症例

上顎には両側にわたる大きな義歯、下顎には左下のみの義歯が装着されていましたが、患者さんは取り外しをしなくてもよい治療を希望されておられたので、インプラント治療をお勧めしました。

【治療】
症例
下顎は骨量も十分あり、インプラント治療にて3本欠損を回復するのは比較的容易でした。
患者さんは同様に上顎にもインプラント治療を希望されましたが、左右ともに上顎洞底までの距離が最薄部で2mm程度しか無く、インプラントを支える十分な骨はありませんでした。
症例
そこでソケットリフトテクニックを用いて、左右上顎に骨を増生していくことにしました。
左右平行して、各々6ヶ月の期間を置きながら3回ずつのソケットリフトを行いました。
3年近くかかりましたが、上顎左右ともに6mmのインプラントを3本ずつ埋入することができました。

【治療後】
症例
症例インプラント治療により上下顎ともに義歯を装着しなくて済むようになり、患者さんも非常に喜ばれておりました。
症例症例

【治療期間】約4年 【治療費】420万円
【一般的なリスクや副作用】なお、期待したほどの骨ができない場合もあります。インプラント治療が不可能な場合は、主に義歯を用いての治療になります。

インプラント治療には「絶対無理」ということが少なくなりました。
当院では様々なテクニックを用いて骨を回復させることを試みております。
このように期間が必要な症例も出てきますが、一緒に頑張って頂いた先には、まるで自分の歯が戻ってきたかのように食べ物を美味しく食べられる日が来るかもしれません。

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インプラント外科用ステント(シンプラント)を用いた症例 M.O様

【治療前】
症例症例
症例右上の側切歯が歯根破折(歯の根っこにヒビが入ること)を起こして抜歯を余儀なくされました。ブリッジを用いる治療も考えましたが、両隣が健全歯のためなるべくなら削りたくありません。
そこでインプラント治療ということになりましたが、歯根破折に伴う骨の吸収を起こしておりインプラントを入れられる位置は少しもずれることが許されない「まさにここだけ」というギリギリの症例だということがCT画像より読み取れました。

【治療】
症例症例
「まさにここだけ」の場所にジャストでインプラントを埋入するべく、CT画像と模型を用いて外科手術用のステント(simplant)を制作しました。患者さんの口にピタッとはまり、一方向にしかドリルが向かないような小さな穴が開いているのが分かるかと思います。
このステントを用いることで、術者にも患者さんにもストレスの少ない短時間のインプラント手術が可能となります。

【治療後】
症例症例コンピューター上でシミュレートしていたのと全く同じ場所「まさにここだけ」の位置に、インプラントを安全確実に埋入することができました。

【治療期間】約半年 【治療費】45万円
【一般的なリスクや副作用】このようなステントを用いても、インプラントを埋入する骨が十分でない場合もあります。その場合は骨の増生が必要になります。

歯科もここ数年で「機械に頼るのは不安」な時代から「機械に頼るからこそ安心」な時代になった気がします。当院はCT画像を用いてコンピューター解析を行っているため、より安心なインプラントの埋入が可能になりました。

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骨増生 インプラント埋入症例 Y.Y様

【治療前】
症例重度の歯周病だった右上第一大臼歯が保存不可能になり、抜歯して治癒を待ちました。
周囲の歯槽骨も大きく欠損していることが分かります。また上顎洞までの距離は2mm程度しかなく、十分な支持骨が無いためインプラントの埋入は不可能かと思われました。

【治療】
症例上顎洞底をソケットリフトしつつ、GBRテクニックを併用して、骨補填材を用いることにより骨の再生を試みました。約半年後、骨増生が認められたためインプラントを埋入しました。埋入後4ヶ月経過した後に、通法に従い上部構造を装着しました。
症例症例
左)骨補填材填入半年後
右)インプラント埋入

【治療後】
症例右側での咀嚼は全く問題ありません。
隣接する歯の周囲骨もわずかに回復したように見えます。

【治療期間】約11ヶ月 【治療費】45万円
【一般的なリスクや副作用】なお、本症例のように期待通りの骨が出来ない場合もあります。骨材料や治療法などを変えて再治療になることもあります。

歯周病の多くは全顎的に進むものです。一本だけが歯周病になるということは少なく、その両隣の歯の歯槽骨も失われているケースが多いと思われます。
一本の歯を失ったからといって安易にブリッジ治療を行うと、ブリッジを支える歯に大きな負担がかかることになり結果的にさらに多くの歯を失うことにつながります。本症例のようにかなり多くの骨を失った症例でも、効果的なインプラント治療を行えるようになりました。

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全顎的な歯周治療、矯正治療、補綴治療をした症例 E.K様

【治療前】
症例全顎的な歯周病が進み、深い歯周ポケットが多く認められる状態でした。
根管治療の不備や不良な充填物も多く、失活してしまっている歯芽もありました。

【治療】
症例まずは歯ブラシ指導および初期歯周治療を徹底しました。外科処置を含めた歯周治療終了時には、患者さんの口腔ケアに対する意識も向上しました。その後、歯並びや歯の着色などが気になるとのことで、審美的な要求も高まってきたことから、歯列矯正を含めた全顎的な審美治療に移行しました。
症例
矯正治療終了時

【治療後】
症例矯正治療終了後、ホワイトニング、ラミネートベニアやセラミックインレー等を用いて審美的な回復を行いました。
約2年間に渡る治療期間でしたが、患者さんは非常に満足され、積極的な口腔ケアをいまも続けて頂いております。

【治療期間】約1年4ヶ月 【治療費】120万円
【一般的なリスクや副作用】なお、一度治療が終了しても、良好な状態を維持するには持続的な定期検診やメンテナンスが必要となります。

「すぐに、短期間に終わる治療」を安易に信じないで下さい。
見栄えが悪いからといって、安易にクラウンやラミネートベニアでの修復はお勧めできません。まずは歯周病の検査治療や、歯の位置方向を整えるといった基礎工事が必要な場合が多々あります。
基礎工事がしっかりとされており、その後の歯周病予防がしっかりとされていれば、最終的な被せ物や詰め物も長持ちします。

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全顎的な歯周治療、矯正治療、補綴治療をした症例 K.S様

【治療前】
症例症例症例
全顎的な歯周病が進み、前歯が反対咬合になっているのをはじめ、咬み合わせが崩壊しています。
欠損部分は放置され義歯も使っていない状態でした。被せ物や根っこの治療の不備もあり、このままでは更に歯の喪失が加速されてしまいます。

【治療】
症例症例症例
まずは上下顎に治療用の義歯を製作し咬み合わせを回復しつつ、矯正器具を用いて前歯部の反対咬合など不正咬合を改善していきました。併せて正しい歯みがきを覚えて頂き口腔内環境の改善に努めて頂きました。全顎的な歯周治療も平行して行っていきました。

【治療後】
症例症例症例
約2年後の写真です。患者さんの口腔ケアに対する意識も向上し、非常に良い口腔内環境が保たれています。上顎には部分入れ歯が入っており、何でも不自由なく食べて頂いています。左下の第一大臼歯部にはインプラントが1本埋入されて咬み合わせが改善されています。右下の欠損部に関しては将来的なインプラント治療も視野に入れておりますが、不自由がないとのことで部分入れ歯は入れておりません。

【治療期間】約2年 【治療費】インプラントのみ40万円、他は保険治療
【一般的なリスクや副作用】なお、一度治療が終了しても、良好な状態を維持するには持続的な定期検診やメンテナンスが必要となります。

歯がきれいに並んでいるということは、良くものを食べられるということにつながります。
また見た目が良くなり良く咬めるということは、口腔内環境を向上する上での何よりものモチベーションとなります。今の状態に諦めず、お口の中のどんな悩みでもご相談下さい。

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全顎的な歯周治療、矯正治療、補綴治療をした症例 S.T様

【治療前】
症例全顎的な歯周病が進み、咬み合わせが崩壊しつつあり、前歯が外に開いてきています。
また被せ物や根っこの治療の不備もあり、このままでは歯の喪失が加速されてしまいます。

【治療】
症例まずは正しい歯みがきを覚えて頂き、外科手術を含めた徹底的な歯周治療を行いました。
咬み合わせが外側に崩壊しているのを治すために、咬み合わせの高さを回復させつつ全顎的な矯正治療を行い歯を内側に引き締めました。右下の不良なブリッジを除去、および要抜歯の右下の親知らずを右下5、6番目相当への移植しました。根の治療も全てやり直しました。

【治療後】
症例最期にジルコニア - セラミッククラウンを上顎前歯に被せて治療が完了しました。
約2年後の治療終了時の写真です。患者さんの口腔ケアに対する意識も向上し、非常に良い口腔内環境が保たれています。左上には部分入れ歯が入っていますが、いずれはインプラントを用いて固定式の治療を行っていく予定です。
症例症例

【治療前パントモ】
症例

【治療後パントモ】
症例

【治療期間】約2年 【治療費】130万円
【一般的なリスクや副作用】歯の移植は、手術後うまく生着しないことや、歯根吸収などで長持ちしない場合もあります。

歯の治療はまるでパズルのようだなと思うことがあります。お口の一部ではなくて、上下全部の歯がまとまって大きなパズルになっています。
パズルを解くには必ず順序立てが必要になっています。突貫工事はダメです。基礎工事から順序立てて、しっかりと解いていく。その先に、長持ちする正解の形があるはずだと思っています。

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智歯(親知らず)に小矯正(MTM)を用いた症例 Y.O様

【治療前】
症例
右下の第2大臼歯が割れてしまったため抜歯を余儀なくされました。
その後ろの右下の親知らずが水平に生えており、これを抜歯して第2大臼歯部へ移植しようかと考えましたが、抜歯してしまうと歯の神経が死んでしまいます。なんとか生かしたまま活用できないかと小矯正治療を試みました。

【治療】
症例右下第一、第二小臼歯および第一大臼歯を固定源として、アップライトワイヤーと矯正用のゴムを用いて、約一年間小矯正を行い、親知らずを第2大臼歯の位置へ誘導しました。神経を失わずに済んで患者さんも喜んでおられました。

【治療期間】約1年 【治療費】20万円
【一般的なリスクや副作用】長く骨の中に放置された智歯は、骨と癒着してうまく動かない場合もあります。

「要らないものを要るところへ」
非常に理のある治療かと思います。当院では、このような小矯正だけではなく、歯の移植も積極的に行っています。
移植=トランスプラントです。
インプラントの前にトランスプラントの可能性を探してみるのも大切なことです。

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矯正器具を用いた智歯抜歯症例 C.S様

【治療前】
症例
左下親知らずの抜歯を試みるも、歯の頭の部分を取り除いたあと根っこの部分を取るという通法に従いましたが、思った以上にしっかりと植わっておりなかなか抜けてきません。根っこの先が下顎管(中に神経や動脈が入った管)にとても近く傷つけてしまうと麻痺が起こったり出血が止まらない危険性があるため、これ以上無理な荷重を掛けたくありません。

症例
そこで親知らずの切断面に矯正装置を装着し、左下第一小臼歯と第二小臼歯を連結固定源として用いて、矯正用のゴムを用いて牽引を開始しました。

【治療】
症例
二週に一度ゴムを交換し、二ヶ月後には親知らずの十分な牽引が終了しました。牽引直後のため親知らずは非常に緩く植わった状態であり、抜歯は患者・術者とも楽に行うことができました。また抜歯窩の治癒も非常に良好でした。

【治療期間】4ヶ月 【治療費】3万円
【一般的なリスクや副作用】骨と癒着している智歯は、矯正器具で移動できない場合があります。

「ただ抜ければ良い」ではなく「いかに安全に抜くか」も大切です。
また親知らずは、失ってしまった奥歯の移植元、ドナーの歯としても有効活用できる可能性があります。その場合、いかに傷つけずに抜くかというのも大切です。
いつかは抜かなきゃいけないと思っている親知らず。悩んでおられる方は是非一度ご相談下さい。

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歯の根の治療をすることで蓄膿の症状が寛解した症例 R.S様

【治療前】
症例症例
左上の第二大臼歯に噛むときの痛みを感じるようになり、左上の目の下を押すと違和感を感じるようになったとのことです。レントゲン写真を見るとこの歯の周りには大きな骨の吸収が認められます。CTを見ると左の上顎洞は膿で満たされており、おそらくこの歯が原因で蓄膿の症状が出ているものと診断されました。

【治療】
症例やはり左上の第二大臼歯には生活反応は認められず、神経の治療が必要になりました。
歯の中は腐った神経で汚れており、根の治療をすることで蓄膿の症状も改善していきました。

【治療後】
症例症例
11ヶ月後のCT写真を見ると、左上第二大臼歯の周りには新しい骨の生成が認められ、上顎洞の蓄膿症状も消失しているのが分かります。

【治療期間】2ヶ月(予後11ヶ月) 【治療費】保険治療
【一般的なリスクや副作用】根管をしっかりと再治療しても、上顎洞炎が慢性化しており治癒しない場合もあります。

「歯からくる蓄膿症」は珍しくない病気であるぐらいには思っておりました。
しかし、CTを導入してからというもの、歯の根の病気が鼻に影響を及ぼしている症例がいかに多いかを知って、当院でも驚いている次第です。その多くが、上の歯の根の治療の不備によるものだと言い切ってもよいかと思います。
この症例のように、しっかりと根の治療をすることで鼻の症状が完治・改善するケースが多いため、当院では積極的に歯の根の再治療を行っております。耳鼻科に通っても寛解しない症状をお持ちの方は、是非一度ご相談下さい。

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歯根端切除症例 Y様

【治療前】
症例他医院にて治療後の左上第二小臼歯の根の先に嚢胞を認め、強い腫れと痛みを伴って来院されました。
根管治療の不備も認められますが、同時に根管治療器具の破折と思われる像も認めます。

【治療】
症例通法により再度根管治療を試みましたが、破折器具は除去できず、痛みや腫れの症状も繰り返し起こす状態でした。
そこで、歯根端切除術および歯根嚢胞摘出術、MTAセメントによる逆根管充填、骨補填材の填入を行いました。

【治療後】
症例約9ヶ月後、痛みや腫れなどの症状は全く無く、歯根端切除術後部位には骨の増生を認めます。

【治療期間】6ヶ月(予後9ヶ月) 【治療費】保険治療
【一般的なリスクや副作用】歯根端切除術を施しても、骨が再生せずに嚢胞が再発してしまう症例もあります。

歯の根の治療は「そこに至らないようにすることが最大の治療である」と言われます。
歯の神経の分岐する様子はまるで樹木の枝のようで、我々歯科医が治療できるのはその主幹のみであり、枝分かれの先には届くことができないのです。そのため、歯の根の治療の予後は、その歯の形状、汚染具合、免疫力等ケース・バイ・ケースで、ときに難治性の症例に私たちも頭を悩まされることがあります。
本症例のように繰り返しの根の治療をしても何度も腫れてくるといった場合、外科的な処置で驚くほど綺麗に治るケースがあります。抜歯に至るその前に、外科的な処置でなんとかならないか是非一度ご相談下さい。
当医院ではマイクロスコープやルーペを用いた外科処置と、MTAセメントなどの最新材料を用いて、難治性の根の治療に終止符を打つ治療を心掛けております。

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親知らずを反対側の第2大臼歯へ移植した症例 Y.F様

【治療前】
症例
左上の第二大臼歯が残根状態で、根尖病巣も大きいことから抜歯を余儀なくされました。
また右上の親知らずが歯頸部う蝕になっていて、やはりいずれ抜歯になることが予想されます。

【治療】
症例左上の第二大臼歯を抜歯後、同日に右上の親知らずを抜歯して、左上の抜歯窩に移植固定しました。もちろんピッタリと嵌まるわけではないので、ここでのしっかりとした固定が大切になります。
初期固定が強固で、歯の根っこの周りを覆う「歯根膜細胞」が生きていれば、歯の周りに新しい骨が生成されるはずです。親知らずの神経は抜歯時に切断されているため、しっかりとした神経の治療も必要になります。

【治療後】
症例約半年後の写真です。移植された親知らずの周りに新しい骨が出来ていることが分かります。
もう動揺もないので固定用のワイヤーは必要ありません。最期にクラウンをかぶせてしっかりと噛めるようにすれば治療は無事終了です。

【治療期間】2ヶ月(予後6ヶ月) 【治療費】保険治療
【一般的なリスクや副作用】歯の移植は、手術後うまく生着しないことや、歯根吸収などで長持ちしない場合もあります。

「要らないものを要るところへ」
非常に理のある治療かと思います。
移植=トランスプラントです。
当院ではインプラントの前にトランスプラントの可能性もご提案しております。

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